初めてロスに行った時にマークⅤのコンバーチブルを見て欲しいナ~と思い、日本に帰って調べるとマークⅤにはコンバーがないことが分かり、どうしたんだろうと思っていた時、たまたま見てたアメリカのローライダーマガジンの白黒のページにコンバーチブルコンバージョンセンターと言う広告が出ていてロスの友人に聞きに言ってもらいました。するとオープンに改造してくれると言うことで、現地でマークⅤを購入して、コンバージョンセンターに出してもらいました。完成後に日本に送ってもらいペイントしました。内装も幌もホワイトにしたので、ホワイトベースにメタルフレークのグローブル・シルバーフレークを4本使って、ベースカラーを作りました。そしてキャンディーカラーでソウルペイントをキメ、さらにキャンディーカラーを合わせながらミユーラルを入れて完成させました。ローライダーショーに出展して、その後でスタジオで写真撮影しました。このてのカスタムカーを製作し出すと、だいたい製作中にお客が付いて売れてしまいます。この車もイベントに出す前に常連さんに売れてしまいました。
このお客さは、かなり可愛そうなお客さんで元色のルーフがホワイトでボディーが赤と言ういかにもアメリカングラフィティーに出て来そうな仕様で、当時イケイケのショップ何軒かに言ったら、この車はロックンロールの車だからローライダーのベースには成らないと断られたそうで、最後にウチにきました。ローライダー系のショップで結構お客に自分の妄想を語るヤツを聞きます、ベースは何年式の何がイイとか、ギャングがどうしたこうしたとか。実際にロスでポモナのローライダーのイベントに行って見ましたが、屋外で町内会の盆踊り会場見たいな雰囲気で入り口こそアメリカっぽく銃の金属探知機チェックはありますが、中はメキシカンのお爺チャンから孫まで家族ぐるみの、お祭り会場見たな雰囲気の所に、思い思いに改造したローライダーが60台~70台位展示してあり、ヒュンダイから日本車、アメ車のF100まで、ありとあらゆる車種の車がローライダー仕様になって展示してありました、実際はショップの妄想とは全然違う世界です。そんなこんなで、ど派手にペイントしてあげて、ローライダーショーで一番目だっていました。雑誌取材も大きく取り上げてくれました。
個人的にカマロ、トランザムは好きなのでどうしてもカスタムペイントしたくなります、ヤナセの下取りの車を営業マンから直接買ったので車歴もよく、走行距離も少なかったので非常にコンディションの良いものが入り、常連サンに進めてオールペンまでして、購入して貰いました。無難な所で色はキャンディーレットにしました。もちろんベースカラーはメタルフレークのグローブル・シルバーベースです。お客サンも、他のショップでフレーク塗装した車とくらべて、どっちがラメがビッシリ入っているかを自慢し合うらしくて、それだけにペイントする時は、いつも真剣勝負です。そのかいアッテどのお客さんもフレーク塗装くらべでは、負けないそうです。それもカスタムペインターとしての誇りの一つです。
サイドとリヤーゲートのナンバー取付け部分をスムージングし、前後バンパーをエアロタイプのFRP製と交換リヤーバンパーはナンバーポケット付きです。ペイントはイベントの前の日の夕方からペイントしました。元色が黒だったので、それに合わせて外側だけペイントする事にしました。乾燥の早いタイプの塗料を使ってソリットとメタリックで、どんどんマスキングしながらペイントしましたが、翌朝どうしても腰下のブルーの部分が間に合わず、1970年代のカスタムペイントで洋書で見たサランラップでやるペイント法を思いだし、チョット手抜きをしてそれで終わりにして、イベントに間に合いました。その後、取材を受けてブルーの部分の塗装を聞かれて、ラップ塗装と言うと、ヒップホップか何かのラップと勘違いして感動していました、それで雑誌のカスタムカーでカスタムペイントのやり方特集で講師をしました。ハッキリ言って只の手抜き塗装法だと思います。
●メタルフレーク:グローブル・ディープゴールドベースでキャンディー塗装でローライダーチックにマルチカラーペイントした、 1989年型カマロIROCZ。
メタルフレークのグローブル・ディープゴールドをベースにキャンディーフレーク塗装をしてフードにミューラルを入れてキメた、1978年型サンダーバード。ローライダーのイベント用に急きょホットロッド仕様のサンダーバードを購入して急いでペイントしました。
ローライダー系のカスタムペイントは国内のインドアのイベントが流行ったとき、沢山ペイントしているので、画像が見つかりしだいアップしていきます。