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"プロの仕上がりを目指す!バイク塗装のステップバイステップガイド"

パテが破れて浮き上がっているタンクとテールのカスタムペイント

とりあえずパテが浮き上がっている部分を削ってみました。錆もないのにパテが浮き上がって割れているのわ下地も酷いのですが、使っているパテが最終仕上げ用のポリパテです。せいぜい使うとしても傷や素穴取りなど、3ミリ以上はもったりしません。途中に断層見たいのがあるので、2回ぐらいヒビが入って部分的に補修した後も見受けられます。物が小さいので特に旧車系のバイクのタンクやパーツは大体が酷い物が多いです。


とりあえず剥離します。

バイクが古いので剥離剤を使うと錆びやすくなるのでサンディングで全て削り落とします。#80のペパーで皮剥ぎサンダーなどでパテや塗装を落として、取りきれない細かい所は画像のミニサンダーを使って落としていき、最後にダブルアクションサンダー等で#180〜#280のペーパでタンクの表面を仕上げます。必ず作業中やその後も、ウォッシュプライマーで仕上げるまで素手でタンクは触ってはいけません。手のひらの汗で後々錆が出ることを注意しましょう。車のレストアでもNG行為です。


ウォッシュプライマリー前の脱脂

ついでに裏面も仕上げていきます。ニトリル手袋をはめて裏表シリコンオフを湿らせた上すで全体を拭き、つずけて乾いたウエスで拭き上げエアーブローします。


錆止め下地処理剤を塗装

各塗料メーカーの金属表面処理剤もしくはウォッシュプライマーをペイントした後にサフェーサー処理をした後に板金していきます。今回は強力な2液のエポキシ系ウォシュプライマーサフェーサーで下地処理を行います。


パテ仕上げ

念には念を入れ、全体をコバックスのスマイルサンドの#320で全体を隈なく足付けしてからパテ処理します。左側の画像の様に厚塗り用で収縮も殆どなく丈夫なカーボパテを使い#40〜#80のペパーを使い当て板で完璧に近いところまで仕上げます。軽い歪みや巣穴を右側の画像の様に中間パテで仕上げます。


最終の面仕上げ、スプレーパテ仕上げ

左側の画像の塔にスプレーパテを厚めに塗装します。タンクの裏は板金する箇所が無かったので裏側は塗りません。乾燥後右の画像の様に面出ししやすい様に軽く黒のスプレーをかけ#240のペーパーで当て板を使って最終的な仕上げをします。


ウレタンサフェーサーの塗装

ブラックのウレタンサフェーサーを使い艶お出しながら塗装し、気になる所や全体の面の歪みやエクボがないかチェックします。今回は完ぺきだったので乾燥後に#800のペーパーで足付けして塗装していきます。


ベースカラーの塗装

ゴールドラメのロゴにフレークラップ塗装で模様細かめのキャンディーレッドが希望だったので、とりあえずゴルドメタリックベースで粗めのゴールドフレーク塗装をしていきます。


塗り分け

黒と赤が希望だったのでフレーク塗装の中研ぎの後、黒で塗り分けます。


キャンディーラップ塗装

黒でラップで模様を入れた後キャンディーレットで塗装後ロゴのマスキングを剥がした後クリヤーを塗装し乾燥後に更にクリヤー塗装して全面#1000〜#2000でサンディングして全面ポリッシングでフィニッシュします。


バイクの塗装の完成です。

塗装の段差もほとん無く完成しました。上塗りのカスタムペイントの塗装法については、かなり複雑で細かい説明になるので今回は割愛させていただきます。大体かかった日数は板金から最終サフェーサー処理まで一週間、塗装で一週間の合わせて二週間ぐらいかけて仕上げています。塗膜が暑くなるので一行程ずつ時間をおきながら余裕を持って仕上げています。旧車系のバイクの塗装の場合、下地の良し悪しで後々大変なことになるので時間経過後の仕上がりは下地で殆ど決まると思います。