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バイクの塗装の剥がし方、剝離剤が使えない場合

バイクの塗装の剥がし方

バイクの塗装で、剥離剤を使用しない時のバイクの塗装の剥がし方を解説します。

今回の場合、塗装に大きくヒビが入って膨れ上がっていたので、相当パテが持っていそうだったので剥離剤では無理そうだったので、とりあえずその部分を皮剥サンダーを使って、削り落としてみました。画像を見れば一目瞭然だと思いますが、ここまでの状態だと一般の人では、無理だと思います。このままプロの、バイクの塗装の剥がし方から下地処理、塗装法からの完成までを御覧ください。

仕上げ用のポリエステルパテが、多い所で1センチ以上盛られています。普通はこういった使い方はしません。この手のパテは軽い歪み取り、エクボや傷けしや粗いペーパーの目消しにしか使いません。とてもいい加減な仕事だと思います、更に二回塗装しているところを見ると、一度パテ割れが出て、そこだけを削ってパテ処理をしてもう一度、全塗装したみたいです。カスタムペイントで旧車の塗装では、大体こんなもんです。いきなり鉄板にサフェサーを塗ったり、薄塗り用のパテを厚塗りしたり、バイクだけしか塗装できない職人や、にわかプロには、よくありがちな仕事内容です。どうしようも無くなった、バイクや車がよくきます。


バイクが古いので剥離剤を使うと錆びやすくなるのでサンディングで全て削り落とします。#80のペパーで皮剥ぎサンダーなどでパテや塗装を落として、取りきれない細かい所は画像のミニサンダーを使って落としていき、最後にダブルアクションサンダー等で#180〜#280のペーパでタンクの表面を仕上げます。必ず作業中やその後も、ウォッシュプライマーで仕上げるまで素手でタンクは触ってはいけません。手のひらの汗で、後々錆が出ることを注意しましょう。車のレストアでもNG行為です。


バイクの塗装のやり方、下地処理前の脱脂処理法

ついでに裏面も仕上げていきます。ニトリル手袋をはめて裏表シリコンオフを湿らせた上すで全体を拭き、つずけて乾いたウエスで拭き上げエアーブローします。絶対に素手で、触ってはいけません。よく手でホコリを飛ばすよな動作の画像を見ますが、プロは絶対にやってはいけません。ほとんど、車のレストアと同じなので、いきなり直接パテを塗る様なことはしません。長年、車の改造からレストア等もやってきましたが、持ちが全然違います。


バイクの塗装のやり方、錆止め下地処理剤

ここで、 只のサフェーサーを直接、塗装する場面をみますがNG行為です。絶対にやってはいけません。各塗料メーカーの金属表面処理剤もしくはウォッシュプライマーをペイントした後に板金サフェーサー処理をした後に板金していきます。今回は強力な2液のエポキシ系ウォシュプライマーサフェーサーで下地処理を行います。


パテ仕上げ

念には念を入れ、全体をコバックスのスマイルサンドの#320で全体を隈なく足付けしてからパテ処理します。左側の画像の様に厚塗り用で収縮も殆どなく丈夫なカーボパテを使い#40〜#80のペパーを使い当て板で完璧に近いところまで仕上げます。とても硬いパテなので、めんどくさいので使わない人が多い様です。軽い歪みや巣穴を右側の画像の様に中間パテで仕上げます。


最終の面仕上げ、スプレーパテ仕上げ

ここで、最後の歪みを取り、正確な面を出すため左側の画像の様にスプレーパテを厚めに塗装します。タンクの裏は板金する箇所が無かったので裏側は塗りません。乾燥後右の画像の様に面出ししやすい様に軽く黒のスプレーをかけ#240のペーパーで当て板を使って最終的な仕上げをします。


バイクの塗装、下地処理の最終仕上げ、ウレタンサフェーサーの塗装

ブラックのウレタンサフェーサーを使い艶お出しながら塗装し、気になる所や全体の面の歪みやエクボがないかチェックします。今回は完ぺきだったので乾燥後に#800のペーパーで足付けして塗装していきます。注:各作業時間他、配合法などは各メイカーの取扱書、またはPDFファイルをよく読んで作業を進めていきます。


バイクの塗装やり方、カスタムペイントの ベースカラーの塗装

ゴールドラメのロゴにフレークラップ塗装で模様細かめのキャンディーレッドが希望だったので、とりあえずゴルドメタリックベースで粗めのゴールドフレーク塗装をしていきます。(粗さは0,4ミリを使用、一般的な粗めになります。)


バイクの塗装のやり方、塗り分け

黒と赤が希望だったのでフレーク塗装の中研ぎの後、黒で塗り分けます。


バイクの塗装のやり方、キャンディーラップ塗装


バイクの塗装のやり方、ロゴを出してバイクの塗装の完成です。

黒でラップで模様を入れた後キャンディーレットで塗装後ロゴのマスキングを剥がした後クリヤーを塗装し乾燥後に更にクリヤー塗装して全面#1000〜#2000でサンディングして全面ポリッシングでフィニッシュします。今回は、剥離の仕方からその処理をメインにやりました、カスタムペイント バイクの塗装のやり方を詳しく見たい方はYouTubeチャンネルでやっていますので、良かったら御覧ください。


塗装の段差もほとん無く完成しました。上塗りのカスタムペイントの塗装法については、かなり複雑で細かい説明になるので今回は割愛させていただきます。大体かかった日数は板金から最終サフェーサー処理まで一週間、塗装で一週間の合わせて二週間ぐらいかけて仕上げています。塗膜が暑くなるので一行程ずつ時間をおきながら余裕を持って仕上げています。旧車系のバイクの塗装の場合、下地の良し悪しで後々大変なことになるので時間経過後の仕上がりは下地で殆ど決まると思います。